四国旅行記

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第4章  高知と土佐電鉄(5月3日)

  

● 雨の高知とはりまや橋 

11:31「南風3号」は高知に着いた。高知駅に降り立てば土砂降りの雨。もっとも夕方までは高知の路面電車に乗る予定なので降ってもあまり関係ないのだが。

 

高知の電車は「土佐電鉄」で地元の人は略して「とでん」と言うそうだ。

 

高知駅は2階建てのいかにも国鉄の駅という感じで、ボックスの並んだ改札口や堂々とした1番ホーム、2階の駅デパートなど、昭和時代そのまんまの姿で少し感激した。しかし駅裏では高架化工事が行われており、数年後にはこの昭和の駅も様変わりするだろう。

 

 高知駅の改札口。

 

 高知駅。この駅も高架化で新しくなる。

 

駅の仮設の観光案内所で電車の1日乗車券の売り場を尋ねたが、ここでは売ってないの一点張りでどうも通じない。どうやら車内で買えばいいらしいのこと。

 

高知駅前の電停は駅に直結しており、雨にぬれずに駅から電車に乗ることができる。おそらく日本でいちばん駅と近い駅前電停である。

 

電車に乗ってから、車内では1日券は売っていないということがわかった。困った案内所だ。駅から3つ目が高知の繁華街、はりまや橋である。とりあえずここで降りることにする。運転士に尋ねたら、1日券はバスターミナルで売っていると教えられ、料金を受け取らずに降ろしてくれた(どうもすみません)。ちなみに駅からはりまや橋までは昼間に限って100円となっている。

 

 電車から見たはりまや橋。

 

 はりまや橋と電車。今は川が復活し、正真正銘の橋となった。

 

 はりまや橋の停留所と電車。

 

 

● ごめん電車いの電車

 

はりまや橋から伊野行きの電車に乗る。電車の先頭の行先は「いの」とひらがな書きだ。途中鏡川橋までは普通の道路を走っていたが、ここからは単線になり、路地裏のような狭い道に入っていく。2車線しかない道路の右側にレールがあるため、この電車はなんと反対車線を逆走である。車と正面衝突しないのかと心配するが、車のほうもうまくよけて通る。

 

 鏡川橋。ここから先は単線になる。

 

 狭い電車通り。朝倉電停。濡れたレールはかなりスベル

 

 狭い電車道にバスもやってきた。

 

朝倉からは専用軌道となる。と言っても、道路の路肩に線路があるようなもので、家の玄関すれすれの所を走ったりする。単線区間ではいまだにタブレットが使用されている。行き違いの停留所で運転台の窓からタブレットの輪を交換するという単純なものである。

 

見通しの悪い交差点にさしかかるとき軽くタイフォンを鳴らして通過する。

 

突然パパパーン!と鳴り、ドン!!急停止。一瞬だった。接触事故だ。前面が壊れた軽自動車が横向きになっている。乗客たちは「車が急に出てきて危ないわねー」などと話している。運転士は降りて車のほうへ走って行った。近くの高架橋を特急「あしずり」が通過して行く。幸いけが人はいなく、車両も異常はなかったようで、10分ほどで発車となった。終点に着いてから、電車の前の部分を見たら、こすった跡しか付いていなかった。電車は案外強いものである。

 

狭い道を走る電車。

 

折り返しの電車ではりまや橋まで戻る。さっきの事故現場で運転士が交代する。現場検証が行われていた。

 

こんどは後免まで往復する。電車の行先は「ごめん」となっていた。

 

今日の宿はビジネスホテルを予約しておいた。ホテルながら部屋はめずらしく畳敷きの和室である。やはり和室は楽だし、くつろげるので非常に良い。

全国のビジネスホテルも半分くらいの部屋を和室に改造したらいいと思う。きっとウケると思うのだが。

 

第3章  祖谷渓谷とかずら橋

 第5章  高知〜甲浦〜徳島〜岡山〜帰る 

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