2004年 寝台特急列車の旅

―トワイライトエクスプレス その1

[2004年ゴールデンウィーク]


 

●大阪発トワイライトエクスプレス

11:20頃、大阪駅10番線ホームに立つ。発車は12:00なので、少々早すぎるのではないかと思われるだろうが、トワイライトEXPの大阪駅入線は、発車33分前の11:27となっている。豪華列車の乗客をホームで待たせてはいけないとの配慮なのだろう。大阪駅を正午ジャストに発車するのも長距離列車らしい貫禄である。

早めに来た人たちも、列車をバックに記念撮影したり、車内をのぞきこんだりしている。

 

トワイライトエクスプレスは、大阪・札幌間を日本海沿いに結ぶ列車で、所要時間は約21時間。運転距離・所要時間どちらも日本最長である。話の種に・・・あるいは一度乗ってみたかった、という理由で乗車する人がほとんどなのだろうが、一方で鉄道ファンに限らず、何回も利用するというリピーターも多い。

 

テレビも新聞も無く、世間との交流を一切絶って旅情を楽しむ。列車の旅は車や飛行機と違い、そういうところがあるようだ。忙しい現代に置いては非常に贅沢な時間である。忙しい俗世間から逃げ出して、長距離列車で異次元の世界を堪能したい人が増えているのだろう。そういう人にはうってつけの列車である。

かく言う私もこの列車に乗るのは3回目になる。

 

 

▲トワイライトEXP.が入線。     ▲サンダーバードと並ぶ

 

車内の入り口にはトワイライトEXPのマークの入ったマットが敷かれ、通路もすべてじゅうたんが敷いてあり、ホテルのようだ。車内は壁も床もピカピカに掃除が行き届いており、登場から15年経つが車両の古さは微塵も感じられない。「北斗星」などはさすがに古さを隠せない状態となっているが、JR西日本のこの列車に対する意気込みが伝わってくる。

さて今回用意した寝台券はB個室「シングルツイン」である。通路を通り指定された部屋に入る。

 

部屋に入り、第一印象は狭いの一言に尽きる。上段に補助ベッドが固定してあり、これが圧迫感を与えるようだ。しかし扉を閉めて椅子に座ってしまえば、終点札幌までの21時間は自分の城となる。この部屋は1人使用が原則だが、追加料金を払えば補助ベッド使用で2人でも利用できる。寝具は2人分置いてあった。

 

 

▲トワイライト・札幌の表示も誇らしげ。▲最後尾では記念撮影する人が多い。

 

 

▲入口にはマットも敷かれホテルのよう。▲サロンカーはフリースペース。

 


 

●北へ向けて出発

12時ジャスト。列車は動き出した。京都を過ぎてから食堂車のクルーが各部屋までディナータイムの予約の確認と明日の朝食のオーダーをとりに来た。ディナーは乗車前にクーポン券が必要だが、朝食はこのとき予約する。ディナーの予約はしていない人は、食堂車の弁当の予約が出来る。食事の用意はしてこなかったので、1つ注文することにした。1500円である。

 

食堂車はダイナープレヤデスと言い、1万2000円のフランス料理コースディナーが目玉である。日本海に沈む夕日を眺めながらのディナーには心を惹かれるが、1万2000はちょっと手が出ない。それ以上に、気ままな一人旅なので、一人で食べてもあまり楽しくなさそうだ。こういうときは連れがいれば良いと思う。

 

13時から16時まで食堂車ではランチタイムの営業となる。敦賀を過ぎたあたりで食堂車に行く。ビーフシチューセットの「プレヤデスランチ」はすでに売切れだそうで数に限りがあるようだ。ビーフカレーを注文する。メニューはほかにスパゲティとサンドイッチがあった。カレーは辛口と甘口が選べ、辛口を食べたら辛かった。(あたりまえか)

昔は特急や新幹線にはほとんど食堂車が連結されていたが、現在日本国内で、ランチタイムに営業している食堂車は、この下りトワイライトEXPが唯一となってしまった。カレーひと皿で引き上げるのは惜しいが、自分の部屋へ戻る。

 

 

▲富山では売店に人だかりが。   ▲夕焼けの日本海を見ながら北上する。

 

16:22、富山到着。ここで8分停車する。ホームにはキオスクと駅弁の売店・立食そばがトワイライトEXPを待っていたかのように店を開いている。大阪から4時間以上、ちょうど良い気分転換にもなるのだろう、ホームの各売店には人だかりが出来る。また、夕食の用意をしていない人は、ここ富 山で駅弁を買っておかないと終点まで食事にありつけないので大変だ。

私も思わずつられて、売店で駅弁とお酒を買ってしまった。夕食は車内の弁当を予約してあったので、この駅弁はどうなるのだろう・・・。

あっという間に発車時刻がせまり、急いで車内に戻る。

その2へつづく >>

 


 

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