2004年 寝台特急列車の旅

―函館発 日本海4号

[2004年ゴールデンウィーク]


 

●津軽海峡線を行く

函館駅ホームにはすでに日本海4号が入線している。

今回乗車するのはA寝台「シングルデラックス」。車内に入ると、個室内は意外と広い。「ロイヤル」ほどではないが、1人用ならば文句は無い。天地寸法が広々としているのはさすがA寝台だ。窓には高級っぽくレースのカーテンも引いてある。これは邪魔なので開け放つ。

寝台兼用の椅子に座っても、足元は十分余裕がある。テーブルの横にはビデオ装置と折りたたみ式の洗面台が装備されている。さすがにA寝台でタオルや使い捨てスリッパなどアメニティーグッズも用意されている。

 

発車前だが、車掌が車内改札に現れ、シャワーカードを受け取る。シャワーはA寝台のみのサービスである。

 

▲特急白鳥と並んだ日本海。

 

16:39、発車時刻になり、日本海4号は静かにホームを離れた。五稜郭からは津軽海峡線に入る。

 

函館駅で買った、地ビールの栓を抜き一人で乾杯する。駅弁の北の家族弁当を開く。おかずは鰊の甘露煮やイカメシ・筋子など濃い味のものばかり。酒飲みにはぴったりの駅弁だ。やはり列車の旅は駅弁が良い。デパートの惣菜を品数いっぱいテーブルに並べたこともあったが、かえってむなしい気分になったものだ。

 

上磯で2分間運転停車となる。上磯を発車してしばらくすると、函館湾が広がり、その向こうに函館山がぽっかり島のように浮かんで見える。

 

駅弁を肴にビールを飲みつつ次の茂辺地でまた停車する。ここでは8分停まり、あとから発車した八戸行特急白鳥30号に抜かれてしまった。

 

 

▲シングルデラックスの室内。    ▲ビデオ装置と洗面台もある。

 

 

▲江差線内は函館山を見ながら。 ▲汽車旅の楽しみは駅弁。大沼ビールとともに。

 

列車のスピードはさっぱり上がらず、ゆっくりと走る。最初の停車駅は木古内、ここまで普通列車並みの1時間もかかった。木古内からは海峡線に入り、複線の線路を快調に走る。

18時少し前頃、列車は青函トンネルに入る。本州側に出るまで約40分間暗闇が続くことになる。

トンネル通過中ににさっきもらったシャワーカードでシャワーを浴びてくる。タオルと石鹸とシャワーカードを持ってシャワー室に入る。中から鍵をかけて、機械にカードを差し込む。シャワーは通算で6分間お湯が出るというものだ。お湯を止めている間はカウントされない仕組みだ。

 

  

▲A個室客専用のシャワー室もある。

 

シャワーを浴びて、自室に戻ってもまだトンネル内だった。18:34、トンネルを抜け出し、本州に入る。

暗くなって18:40に青森に到着した。ここから日本海に乗る人がほとんどのようで、ここ青森ではB寝台車を8両増結する。青森では23分も停車する。増結車の乗客が増結作業の終わるまでホームでウロウロしている。キオスクと立食そばも開いており、駅弁のワゴン販売もやっていて賑やかだ。

 

 

▲青森ではB寝台車を増結。    ▲増結作業を見守る。

 


 

●月を旅路の友として

夜中2時ごろ目がさめてしまった。列車は快調に走っているようだ。おそらく新潟県あたりだろう。

窓のカーテンを開けると、赤い不気味な月がどこまでも追いかけてくる。そんな風景をぼんやりと見ながら再び眠りに着く。

 

 

▲加賀温泉でしらさぎ2号に抜かれる。 ▲福井駅ままごっつお弁当。

 

何度も目が覚めては眠りの繰り返し、最後に目が覚めたときカーテンの外が明るかったので、起きた。金沢の手前であった。

加賀温泉で数分停車し、名古屋行特急しらさぎに抜かれる。ホームに降りてみたが、売店も何も無かった。

 

7:23着の福井からは弁当の車内販売が乗ってくる。売っているものは福井の駅弁が中心だが、富山のますのすし もある。幕の内とコーヒーを買う。

朝食に買った幕の内弁当は、芋とカボチャとエビの天ぷら・鯖・煮物のほか笹寿司も入り、朝から一杯やりたくなるような内容である。

 

大阪着は9:57なので、のんびり出来る。個室内の洗面台を使用してみたが、小さいので水しぶきが飛ばないように気を使うが、専用の洗面台はやはり便利だ。

 

敦賀を過ぎ、通路側の車窓には琵琶湖が見える。京都・新大阪と停まり、淀川を渡って終点大阪に着いた。

トワイライトエクスプレスへつづく >>


←国内を放浪するインデックスに戻る                    トワイライトエクスプレス1へ進む→

HOME