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青春18きっぷ旅行記 2005年 〜 札幌発広島行

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第7章 浜松―名古屋―岡山 (9月6日その2)

 

名古屋のあんかけスパゲティーと新快速

浜松  12:51   14:12  名古屋  東海道本線・新快速

浜松からの大垣行は4両編成。車内は転換クロスシートが並び、静岡から乗ってきたボックス席も旅情があって良いけれど、やはり乗り心地はこちらの方が良い。浜松からの乗車率も良く、車端部のボックス席しか空いていなかった。空席も少なく、数人の立ち客を乗せて発車する。

外は涼しいのに、車内は冷房が効きすぎて寒いくらいで、北海道を出てからずっと長袖を着てきたが、これでちょうど良いくらいである。

 

湖の中に立つ弁天神社の大鳥居が見えてくると弁天島で、ここからいくつかの島づたいに浜名湖を渡る。

 

豊橋からは新快速となり、時速120キロで快走する。車端の席のせいかやたらと揺れる。ユサユサと左右に揺すられる感じ。いつの間にかまた眠ってしまい刈谷で目が覚める。大府ではたくさん乗ってきて混雑して来た。

金山では「愛・地球博へお越しの方はエキスポシャトルお乗換えです」と案内がある。

▲東京出発から6時間で名古屋に到着。

▲名古屋駅前は『大名古屋ビルヂング』がそびえ建つ。

名古屋はこれといって見るものは少なく、ただ通過するだけのことが多い。しかし名古屋はB級グルメの宝庫で、有名なのを挙げると、きしめん、味噌煮込み、味噌かつ、スガキヤなど思いつくだけでこれだけ出てくる。

名古屋まで来ると、路面電車のある岐阜や豊橋のほうについつい行ってしまい、名古屋に滞在することはほとんど無かった。

名古屋を拠点にして名鉄電車フリーきっぷで名鉄を乗り歩き、名古屋のグルメを食べつくしてみたいと思っているのだが、この次の旅行はそうしようか。

 

名古屋で電車を降りると、空気が生あたたかい。駅の外に出ると『大名古屋ビルヂング』を見ると名古屋に来たと思う。風が強くなってきていて、雲がすごいスピードで流れている。神戸から高松までフェリーで渡る予定でいたのだが、すでにあきらめた。なんとか今日中に岡山までは行きたいのだが、この先どうなるのやら。

 

今回名古屋で食するものは、あんかけスパゲティーなるもので、名古屋駅前の地下街にある『チャオ』という店に入る。レストラン風の店だが、あんかけスパゲティー専門で、意外とサラリーマン風の1人客が多い。 

▲名古屋駅は『愛・地球博』一色。

▲あんかけスパゲティー専門『チャオ』。

▲あんかけスパゲティー『カントリー』。

注文したのは、一番オーソドックスな『カントリー』で、サイズはと聞かれ、『スナック(小)』『レギュラー(普通)』『ジャンボ(大)』とあり、思わずジャンボと言ってしまった。他には、トンカツや唐揚げ・エビフライなどをトッピングしたものもある。

さて『カントリー』であるが、極太のメンがデミグラスソースのあんの中に浸っている。上に炒めた野菜がのる。極太のメンによく絡むあんは一般に想像するあんかけとはだいぶ違って結構スパイシーで食欲をそそる。ジャンボサイズなので相当なボリュームだが、おいしくて全部食べると、お腹いっぱいになってしまった。

 

名古屋のあんかけスパゲティーと新快速

名古屋  15:00 →  16:10  米原 東海道本線・新快速

名古屋駅は『愛・地球博』ムード一色。駅の売店の土産物などをのぞいているうちに、あっという間に時間が経ち、大急ぎでホームに向かう。米原行の新快速はちょうど入線してくるところだった。

 

空席は無く、ドアのところに寄りかかって立つ。車内は冷房が効きすぎて寒いくらいだ。尾張一宮でドアが開くと生ぬるい空気が入ってきた。岐阜でついに雨が降り出す。明るかった空も次第に暗くなってきた。関ヶ原で雨が強くなってくる。

大垣あたりで座れるかと思ったが、途中で乗ってくる人も多く、結局立ちっぱなしのまま終点米原に着く。

▲名古屋から再び新快速に乗る。

▲大垣で7分停車。

▲西に進むにつれ雲行きがあやしく。垂井・関ヶ原間。

 

米原  16:24  →  17:39  新大阪  東海道本線・新快速

米原に到着すると、雨が強く降っている。米原で増結する4両はすでにホームに入っていたが、窓側の席はすべてふさがっていたので、長浜から来る電車を待つ。ホームに立っていると雨風が横なぐりに打ちつける。立ち食いそば屋があったのでのぞいて見ると、汁は透明な薄口のようだった。

長浜から来た8両の電車が到着し、先に入っていた車両に連結すると12両編成で米原を発車する。

 

次の彦根では車窓から彦根城がほんのちょっと見えた。

▲台風で強風の吹き抜ける米原駅。

▲新快速は米原で増結して12両編成に。

▲新大阪で台風情報収集のため一旦下車。

通路を挟んで隣の席には英語で書かれた日本のガイドブックをめくっているアメリカ人らしい旅行者が座っている。青春18きっぷを持っていたが、台風接近のことは知っているのか・・・。

京都でたくさん乗ってきて車内はほぼ満席になる。

 

今のところ、ダイヤどおり順調だが、この先の状況はどうなっているのだろうか。本当は大阪で降りて夕食にする予定でいたが、1つ手前の新大阪で下車する。運行状況を知るには、新幹線のある新大阪の方が、情報があると思ったからだ。

改札口のところに山陽新幹線は新大阪・博多間で全列車運転休止と掲示が出ている。思ったより状況は悪いようで、とりあえず改札を出て、今後のことも考えて、構内にある郵便局のATMでお金を多めに引き出しておく。

 

新幹線改札口には人だかりができていて、テレビ局の中継カメラまで出ている。これは大阪に泊まって様子を見た方がいいのか、しかし大阪で「テケミ」すると、この先のスケジュールがきつくなるのだが・・・。 

 

台風直撃の中の岡山へ

新大阪  17:55  →  19:02  姫路    東海道/山陽本線・新快速

岡山までは何とかしてたどり着けば、翌朝に瀬戸大橋線で四国に入ればよい。私は新幹線客のフリをして改札で「岡山まで行きたいのだけれど、在来線で行けませんか?」と尋ねてみた。在来線は、姫路までは今のところ平常運転だが、そこから先の状況はわからないということだった。

 

改札の横に設置されたテレビニュースでも台風14号の情報を次々と報じている。現在台風は北九州付近にあり、JR九州・四国は全線運休。関西発各方面の夜行列車も全便運休が決まっているそうだ。在来線の山陽本線は三原まではとりあえず動いているとわかった。

こういう災害時の情報は、現場の人間よりもテレビの方が案外正確に伝えていたりするものだ。

 

こうなれば行けるところまで行ってみようと、新大阪から姫路行の新快速電車に乗る。別に先を急ぐ旅ではないのだから、無理せずに大阪に泊まっても良かったのだが、この電車に乗れば岡山まで行けそうな予感がした。見知らぬ土地で何か決断をするとき、最後に頼りになるのは結局「カン」である。

 

車内は混んでいたが、次の大阪で多数の客が入れ替わるので、なんとか席にありつく。

帰宅ラッシュの時間なので、大阪からは超満員。雨も上がり、風も穏やかで電車は順調に走るが、行く手には真っ黒い不気味な雲が覆う。

三ノ宮・神戸では降りる人が多いが、乗る人も多くて車内は混雑したまま。台風なので今日は早めに帰宅しようという人でいつもより混んでいる様子。時刻は18時半、本来はまだ明るいはずだが、外は真っ暗。

 

姫路には6分遅れの19:06着。姫路到着前の接続案内では、「19:06発の糸崎行は今日は岡山行となります」と伝えている。なんとか岡山までは動いているようだ。

姫路   19:06  →  20:27  岡山    山陽本線・普通

姫路で乗り継ぐ電車はホームの対面に停まっていて、乗り継ぐ人たちがホームを走る。「19:40発岡山行から運転休止となります」とホームで放送があったのでこの電車がおそらく岡山までの最終である。新大阪であと1本遅い電車に乗っていれば、姫路止まりになって途方に暮れるところだった。

 

4両編成で立ち客大勢の満員である。本来は新幹線に乗るはずだった荷物を持った人も多い。

姫路を出てすぐ、英賀保・網干と通勤客がたくさん降りて、足の置場にも苦労する状態からはだいぶ楽になる。

 

相生でまた大量に乗ってくる。岡山まであと1駅というところで不通になった新幹線客が、在来線もこれが最終ということで乗り移ってきたようだ。

相生から岡山までは新幹線なら16分だが、各駅停車で1時間の距離だ。「オイオイ、満員電車かよ」の声も聞こえる。

中には広島や下関までの券を持った年配の女性などもいて、この人たちは岡山に着いてからどうするのだろうか。

 

熊山あたりから横なぐりの雨が窓ガラスに激しく打ちつけるようになってきた。すでに駅に停車しても降りる人はほとんどない。

 

東岡山の手前で「次は東岡山です。・・・東岡山で運転を休止させて・・・大変ご迷惑を・・・」と、よく聞き取れない車内放送がある。車内は「東岡山止まりだって聞こえたけど??ここまで来てウソだろ?」などとざわめく。さてどうなるのか、電車は東岡山に着き、何事もなかったかのようにドアが閉まり発車した。どうやら、この駅で接続する赤穂線がすでに運転休止になっていると言いたかったのか。

 

この電車、女性車掌が乗務しているのだが、言葉は丁寧なのはいいが、言っていることが聞き取り難くて困る。

次が終点岡山かと思ったら、高島という駅に停まる。

▲新幹線不通のため大混雑の岡山行。

▲過去にも利用したカプセルホテル。岡山駅前。

20:38、台風の吹き荒れる中、11分遅れの健闘で岡山に到着した。この電車が岡山駅に発着する最後の電車らしかった。降車客が改札口にいっせいに向かう。ガランとしたコンコースには、明日の1番列車を待つ人だろうか、柱の隅などに立っている。

 

駅を出ると激しい雨風が吹き荒れている。無人の静かな駅前の道路を走って渡り、アーケード街に飛び込むと、何度か利用したことのある「サウナ・カプセル」の看板があった。今晩はここで一夜を明かすことにする。

 

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