阪急交通社

ゆいレールと初夏の沖縄を訪ねて

【1】 【2】 【3】 【4】 【5】 【TOP

5,那覇→新千歳空港 


 ● 朝食はエンダーで

 

沖縄のファーストフード店「AW」に行ってみたくて、見栄橋駅からモノレールに乗り、おもろまち駅で降りる。駅から歩いて5分ほど、モノレールの線路がある道路沿いにAWがあった。ガソリンスタンドの中に併設されているような店舗だったが、とりあえず中にはいる。

 

メニューで一番大きく書いてある「モッツァバーガー」をコンポで頼む。ドリンクはもちろんルートビア、ポテトはカーリーフライというのを選んだ。作り置きはしていないようで、トレーにドンと置かれたルートビアのジョッキと番号札を渡されてテーブルにつく。

 

まずはルートビアをひと口。アルコールではなくコーラのような炭酸系の飲み物なのだが、薬くさいのが鼻をつく。

北海道にもガラナという薬くさい炭酸飲料があるが、最初のひと口目はガラナの10倍くらいパンチがある。しかし何かで記憶のある匂いだなと思ったらすぐに思い出した。病院でもらったシップ薬の匂いだった。

 

しばらくして、「モッツァバーガー」と「カーリーフライ」が届く。モッツァバーガーはハンバーグのほかに野菜がたくさん挟んである。カーリーフライとは要するにフライドポテトで、カールさせてあるからカーリーフライと呼ぶそうだ。スパイスのよく効いたポテトはルートビアとよく合う。

 

▲見栄橋駅の改札口。

AWは沖縄にだけあるファーストフード店。地元の人はエンダーと呼ぶ。

 

▲エンダー名物ルートビア。ビールの中ジョッキ位はある。

▲モッツアバーガー。

▲カーリーフライ。ポテトをカールさせたもの。

 

AWはマクドナルドと並ぶフツーのファーストフード店で、沖縄のあちこちに店がある。AWは略して「エンダー」と言う。一時期、東京や大阪にも出店したことがあるらしいが、現在は撤退して沖縄のみで展開している。

 

▲おもろまち駅には売店もある。

▲ゆいレールのおかげで移動がたいへん楽になった。

▲見栄橋駅ホームからの眺め。

 

店を出て、再びおもろまち駅から見栄橋駅までモノレールで戻る。ゆいレールができてから市内の移動が大変楽になった。以前ならばバスしかなかったので、ちょっと思いついて郊外の店まで行こうと思っても無理だったが、今はこうしていつでも気軽に行けるようになった。


 ● 再びゆいレールで那覇をめぐる

 

旅館に戻り、今日で札幌に帰るので荷物をまとめる。9時過ぎに旅館をチェックアウトする。宿代は2泊で6300円だった。

 

見栄橋駅からモノレールで那覇空港まで行き、コインロッカーに大きい荷物を預ける。ロッカー代はなんと200円。

 

今度は奥野山公園で降り、豊見城城址公園まで歩く。この公園にはミニSLが走っているのでそれに乗ろうというわけだったのだが、公園の前まで来れば入口に「休業中のため拝観はできません」と貼紙があり、入口のゲートが閉まっていた。残念だが引き返す。

 

ただ引き返すのもアホらしいので、途中で脇道に入り、漫湖干潟を見てくる。漫湖水鳥・湿地センターというのがあったので入ってみる。小さいながら展示室があり、野鳥や湿地について色々展示してあった。建物の裏からマングローブの林へ降りることができる。ここにも「ハブ注意」の看板があった。

 

▲脇道を歩く

▲漫湖水鳥・湿地センター。

▲とよみ大橋から見下ろしたマングローブの森。

 

奥野山公園駅まで戻ってきた。またモノレールに乗って今度は終点首里駅で降りる。

首里駅から少し歩いたところに「あやぐ食堂」というのがあり、安い食堂として地元ではわりと有名である。

 

店にはいるとまだ11時半だが店内は混んでいる。小上がりのテーブルが1つだけ空いていたのでそのテーブルにつく。あとから家族連れの客が入ってきて、店の人が「相席お願いしてもいいですか」と言うので、こっちは1人なのでこのテーブルは譲って、他の席に移る。

メニューはこれでもかというほどたくさんあって、沖縄料理はほぼ一通り揃っている。日によって出せないものもあるようだ。何にしようかと迷いはじめると日が暮れそうなので、あまり考えずソバ定食にしておく。

 

▲首里駅の売店。

▲首里駅近くにある「あやぐ食堂」。

▲あやぐ食堂の「ソバ定食」。

 

定食にはご飯とマグロの刺身、それにチキンカツがついてこれで570円。味の方は…質より量という感じがしたが。まずいわけではない。おいしかった。

店内は地元の人がほとんどで、日曜なので家族連れが多い。首里城見物の観光客らしい人も見られる。

 

▲ゆいレールの車内。

▲モノレールの走行風景。

▲二千円札ってどんなお札だったっけ。

 

首里からモノレールに乗り牧志駅で降りる。だんだん滞在残り時間も少なくなってきた。牧志駅から国際通りを歩く。

 

国際通りも3年前とはかわっているようだ。歩道も整備されてすっかりきれいになった。前はもっと雑然としていたと思ったのだが、モノレールができて人の流れが変わったのか。

 

牧志駅から三越のあたりまでが一番にぎやかになっている。国際通りは、ほとんどがみやげ物屋で、道行く人は観光客ばかり。3年前はもっと地元の若い人や買い物客で賑わっていて、地方都市の都心にしてはめずらしく活気があったが、だんだん空洞化、観光地化が進んでいるようだ。県庁側の方は日曜日のせいもあるだろうが、みやげ物屋と観光客ばかりだった。

ダイエーの無くなった沖映通りは人通りもなくなってしまって淋しい。

 

モノレールが出来たはいいが、この那覇も他の地方都市と同じ運命をたどるのだろうか。

 

▲「ドアちゅうい」の痛そうなカニさん。

▲沖縄のローカルキャラクター「りゅうぎんロボ」。

▲車内ドア付近には広告がたくさん。

 

市場通りのアーケード商店街にジュース屋さんがあって、さとうきびジュースというのを売っている。アルカリ性飲料で健康に良いと書いてある。

めずらしいので1つ買って飲んでみることに。店の人に頼むとその場でサトウキビを機械で搾り、ジュースにしてくれる。ひと口飲むと、ああグラニュー糖だなあという味。青臭い砂糖水というところで、とても全部は飲めず、残りは排水溝に流してしまった。(店の人スンマセン)

 

▲アジアンムードな第一牧志公設市場。

▲さとうきびジュースはその場でさとうきびを搾ってくれる。

▲アーケードの市場本通り。

 

▲国際通りのにぎわい。

▲シーサーが置いてある国際通りの入口。

 

▲国際通りは土産物屋が多い。

▲沖縄の自動販売機。さんぴん茶が目立つ。

▲社交街という名の飲み屋街。


 ● バイバーイ沖縄

 

帰りの飛行機は15:20である。時刻は2時近く、そろそろ空港へ向かわなければならない。

 

見栄橋からモノレールに乗って赤嶺駅で降りる。ここは名実共に日本最南端の駅。改札口のところに「日本最南端の駅」「最北端稚内駅より二五〇〇キロメートル」と書いた手書きの建て看板がある。駅前広場には「日本最南端の駅 ゆいレール赤嶺駅」と書いた記念碑があった。

那覇市内ではめずらしく駅前広場が整備された駅で、駅前には団地とドラッグストア。最南端を感じさせるものは何もなかった。

 

一方それまで最南端だった九州の西大山駅の標柱は「本土最南端の駅」と書き換えられたが、「沖縄は本土ではないのか」との意見が出たそうで、現在は「JR日本最南端の駅」と改められている。

 

▲日本最南端の駅となった赤峰駅。

▲手書きの看板には最北端稚内駅より2500??の表示が。

 

▲「最南端の駅」記念写真用の看板。

▲ゆいレール那覇空港駅。

▲札幌行搭乗ゲート。

 

赤嶺から歩いて隣の小禄駅へ。小禄駅前にはジャスコがあるので、そこで買物をする。結局、土地のものを安く手に入れるにはスーパーが一番。私は旅行にでたら、みやげ菓子の包みや旅行記念の小物類は買わないで、普通のスーパーやコンビニでその土地のローカルな食品や調味料を買って帰ることにしている。

 

食品売り場で買ったものは、粟国の塩・A1ソース・くうすみそなど。あと酒はさすがにスーパーは安い。泡盛が安かったので1升瓶2本も買ってしまった。ジャスコのすぐ前が小禄駅で、ここからモノレールで那覇空港まで行く。沖縄はこれでおしまい。小禄駅からモノレールで2駅、那覇空港に着く。

 

コインロッカーから荷物を出してカウンターで搭乗手続きを済ませ、手荷物預かりカウンターへ。酒瓶は係員に「機内持ちをおすすめします」と言われたのでしょうがない重い酒ビンを引っさげて空港内のみやげ物屋をのぞく。別に買う物は無いが、みやげ物屋を見るのは好きなので、ブラブラと見てまわる。

ほしい物は街中で買ったので、空港で買うものは何もない。15時近くになり、もうそろそろ搭乗ゲートに向かう。

 

出発口のセキュリティゲートは混んでいて、みやげ物をたくさん抱えた人が多く、列はさっぱり進まない。10分くらい並んでようやく自分の番が来る。金属製の物はあらかじめカゴに入れて出す。メンドクサイ、これだから飛行機の旅はいやだ。

 

出航まであと10分、札幌行の26番ゲートの前は搭乗待ちの人が、まだかまだかと長蛇の列をつくっている。座席はすべて決まっているので並ぶ必要はなく、あわてることはない。売店で沖縄文庫の「ケービン跡を歩く」という本を見つけ1冊買い、トイレに行って戻ると搭乗が始まっていた。

 

 

帰りの札幌行き飛行機は、ほぼ満席状態。通路側の席でさっき買った本「ケービン跡を歩く」を読む。戦前に沖縄各地に走っていた軽便鉄道の廃線跡を綴った本で、読みながら沖縄に鉄道があればどんなだったか想像する。

機内は旅疲れて眠っている人がほとんどで静か。前方のビデオも消えたままだ。薄暗い機内はけだるい空気が漂っている。

  

18時25分、飛行機は新千歳空港に無事着陸した。18時43分発の円山公園行バスに乗り継ぐ予定でいたのだが、到着口でなかなか自分の荷物が出てこない。結局予定のバスには間に合わず、次の30分後に出るバスの時刻まで時間をつぶすはめになった。

(おわり)

  

 4,渡名喜島→那覇 

1,新千歳空港→那覇空港→ゆいレール 

トップページへ