阪急交通社

ゆいレールと初夏の沖縄を訪ねて

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4,渡名喜島→那覇 


 ● 渡名喜島の風景

 

▲白砂の道と伝統的な家並が美しい。

▲フク木に囲まれた家。

▲木陰の道は涼しい。

 

渡名喜島は那覇からフェリーでわずか2時間。週末ならば日帰りで行ける島なのだが、あまり存在は知られていない。

沖縄旅行ブームにあっても、観光でこの島を訪れるひとも少ないようで、沖縄のガイドブックからも完全に無視されている。島には民宿と商店があるだけでコンビニも何も無く、積極的に観光客を受け入れているわけでもないので、沖縄に観光しにきた人がこの島に行っても、多分つまらない所だろう。でも、観光地嫌いな人や、昔ながらの沖縄を満喫したい人は渡名喜島に行けばよい。ここには沖縄伝統の家々や、美しい島の風景がある。

 

    

▲屋根上のシーサーいろいろ。

 

▲島の駐在所。

▲渡名喜村役場。

▲軽トラックの消防車。

 

▲渡名喜郵便局。

▲ヘリポート。急患用に使われるという。

▲港の防波堤。

 

▲渡名喜島フェリーターミナル。

▲フェリーターミナルの様子。

▲乗船券うりば。

 

 

東浜から美しい集落の道を歩き回って、15時少し前頃、フェリー乗り場に戻ってくる。だいぶ雲が出てきたようだ。フェリーターミナルは船を待っているらしい数人が所在無さげにしている。待合室の椅子に座っていると海からの風が吹き抜けて涼しい。船に乗る人が1人また1人と集まってくる。

 

さっきまでの青空は姿を消し小雨が降り出してきたころ、那覇行のフェリーが水平線の向こうから姿を現し、ゆっくりとこちらに近づいて来る。たった一人で詰めているらしい職員が着岸作業のため出て行った。

 

▲久米島から来たフェリーがだんだん近づいてくる。

▲ただ1人らしい職員が着岸させる。

▲タラップを据え付けて乗船開始。

 

フェリーが岸壁に接近すると、港の職員は走り回って船から投げられた係船索を拾って岸壁のフックに掛ける。最後にこれも手作業でタラップを取り付けて乗船開始となった。ぐらぐらと揺れるタラップを渡って乗船。渡名喜からの客は十数人。船内には久米島からの先客がいるが、それでも船内は空いている。客室内は冷房が効き過ぎて肌寒いくらいである。

 

15:45、船はほぼ定刻に渡名喜港を出港する。小雨の中、見送る人もなく淋しい出港風景だった。

 

那覇までは再び2時間15分の船旅なので、自販機でオリオンビールの発泡酒を買って飲む。よく冷やされた発泡酒を飲むと体が冷え切ってしまった。歩き疲れてそのまま眠ってしまう。


 ● 市場の惣菜で那覇の夜

 

▲渡名喜島を出港する。

▲那覇までは2時間15分の船旅。

▲那覇港に着く。タクシーの列が出迎える。

 

フェリーが那覇泊港に入るころ、雨は上がっていた。17:50、定刻より若干早めに着岸。久米商船の岸壁には出迎えの車や客待ちのタクシーが列をなしている。1日島にいて那覇に戻ってきたら、外国から日本に帰ってきたような気分であった。

 

「とまりん」から歩いて国際通りへ。夕食はどうしたものかとまた昨日と同じ牧志公設市場に行ってみる。市場の2階は食堂になっているのだが、やたらと客の呼び込みをしているのと、前にも来たことはあるのでやめる。牧志公設市場も最近は札幌の二条市場のように観光地化してきたように感じる。

 

一人旅をしていて困ることのひとつに食事があって、一人ではどうも店に入りづらい。立ち食いそば屋やラーメン屋ならば一人の方が良いが、レストランなんかで一人でポツンと食事する姿はサマにならない。

 

市場の惣菜屋の前で、なにか買って旅館で食べようかと考えていると、店のおばちゃんがおでんの丼をすすめてくれるので1つ買うことにした。それと、パパイヤのチャンブル、グルグンという魚の唐揚げも買う。おまけで「キンチャク」という揚げパンのようなものをくれた。

 

次は酒を買ってから旅館に戻ろうとすると、おばちゃんたちが後ろから「ニイニイ」と呼ぶ。さっきの惣菜屋の前でショルダーバックに提げていた帽子を落としていたのだった。

 

▲国際通りから市場までの商店街。

▲牧志第一公設市場の様子。

▲小路がたくさんあって迷子になりそう。

 

▲グルグンという魚の唐揚とパパイヤのチャンブルー。

▲ゴロンと塊が入るおでん。

▲おまけでくれた巾着という揚げパンのようなもの。

 

途中で泡盛を買って、旅館に戻る。市場で買った惣菜を並べて部屋で一人わびしく酒盛りとなった。

 

市場で買った惣菜あれこれ

 

“パパイヤチャンブルー”

パパイヤを細切りにして厚揚げやニンジンと炒めたもの。塩味でパパイヤの甘みはうっすらと。

 

“おでん”

テビチが3つごろんと入る。他は厚揚げ・キャベツ・ニンジン・結び昆布・コンニャク・大根といった陣容。昆布だしの汁はテビチからコクとコラーゲンが溶け出してトロッとしている。

 

“グルグンの唐揚げ”

沖縄の県魚を唐揚げにした物。塩味、身は淡白。小骨がカタい。

 

“キンチャク”

店の人の説明によると、財布をかたどったもので、結婚式の引き出物にもなるという。具は入っていない塩味の揚げパン。ロシアのピロシキに似た味だった。

  

 3,渡名喜島を歩く 

5,那覇→新千歳空港 

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