青春18きっぷとフェリーで九州へ

1,出発〜フェリー〜ムーンライト九州まで


 

● はじめに 

2003から2004年にかけての正月休みに札幌を出発して、九州の熊本まで往復したときの旅行記です。

 

青春18旅行でいつも利用していた快速「ミッドナイト」が惜しくも廃止となってしまったため、今回は新潟まで往復フェリーを利用し、新潟から「青春18きっぷ」を使用することにしました。

 

かかった費用は食費をのぞけば約2万7千円の激安旅行。どの店も正月休みのためロクに食事もとれず、帰ってきたら体重が減っていたというダイエット旅行でありました。

 


 

● フェリーと大荒れの日本海 

【12月29日(日)】 

琴似8:48(普通)9:22南小樽・・・歩き・・・小樽港10:30(新日本海フェリー)船内泊

 

いつもは札幌駅から出発するが、今回は最寄り駅の琴似駅から出発する。朝から雪が降っている。

南小樽で列車を降りる。フェリー乗り場までは歩いて15分程。小樽築港よりも南小樽からのほうが若干近い。駅から港に向かっての坂道を下って行くのは旅情がある。ただ、港からJR駅へ乗り継ぐ場合は、坂のない小樽築港駅へ行ったほうがいいだろう。

歩く途中にはコンビニも数軒あり、食料調達にも困らない。

 

小樽港フェリーターミナル。

 

フェリーターミナルはさすがに年末だけあって混雑している。北海道から本州方面に帰省する家族連れが多いようだ。

吹雪模様になってきたが、フェリーは10:30定時に出港した。2等船室は10人くらいずつに分けられて部屋ごとに区切られていて少々窮屈だ。

船内放送によると奥尻沖は16:00、津軽海峡沖は19:00頃通過予定で、悪天候のため揺れますとのこと。

 

出港して1時間くらいしてから揺れがだんだん激しくなってきた。さすが冬の日本海である。

船室で横になっているとグググーと体が持ち上がってスーと落ちるという繰り返しである。横になって本を読んでいると気持ち悪くなりそうなので、風呂に入ることにする。タオルとバスタオルをもって浴場に行く。左右に傾く通路はまっすぐに歩けない。千鳥足で浴場に行くと先客は2人いるだけで、ほぼ貸切状態だった。湯船のお湯も大きく波打っていて、うっかりするとお湯を口や鼻から飲んでしまうほどだった。

 

 荒れている冬の日本海。

 

ロビーに戻る。出港時は人がたくさんいたが、みんな部屋に戻ったのか空いていた。ロビーの椅子にすわり、風呂あがりのビールを飲む。少し酔って来ると、船の揺れもさほど気にならなくなった。酒に酔ってしまえば船酔いはしないという俗説があるが、私の場合には当てはまったようだ。

 

ロビーの窓から海を眺めていると、海面から湯気が昇っている。暖かい対馬海流から水蒸気が昇り、雲になって日本海側に雪を降らす。学校の理科で習ったような気がするが、こうして実際に目に出来るとは思わなかった。

相変わらずギシギシいいながら大きな揺れを繰り返す。ロビーはすいているし、ほかにすることもないので、椅子に座ってぼんやりと海を見ながら酒を飲む。

 

船内の売店はちょっとしたコンビニ並に品物がそろっている。みやげ物は北海道のものが中心で、端のほうにひっそりと新潟の笹ダンゴなどが置いてあった。

 

船室では、ほとんどの人がグッタリと横になっている。出港時は混んでいたロビーもラウンジも翌朝までガラ空きだった。

揺れのピークは奥尻沖から津軽海峡にかけてであたりだったようで、夜には揺れはだいぶおさまった。

 


 

● 新潟から富山へ「青春18」スタート 

 

【12月30日(月)】

(フェリー)5:30新潟港末広橋5:56新潟交通(バス)→6:14新潟6:45(普通)→7:58長岡8:09(普通)→9:42直江津9:44(普通)→11:30富山 

 

フェリーは定刻では新潟港5:30着だが、若干早く着き、5:20には下船できた。新潟港から新潟駅までは路線バスが連絡している。バス停はフェリーターミナルから歩いて数分、末広橋というバス停である。まだ真っ暗なバス停に30人ばかりが並ぶ。やってきたバスはなんとマイクロバス。全員乗り込んで満員で発車した。

 

青春18きっぷは新潟駅から使用開始となる。6:45発長岡行に乗る。すいているのでボックスシートに足を投げ出してくつろげる。

発車してから夜が明けてきた。雪のほとんどない新潟平野を快走するが、新津を過ぎ、山間部に入るとだんだん雪深くなってきた。

 

長岡で直江津行に乗り換え、直江津でまた乗り換える。ここからはJR西日本となる。直江津から乗った車両はかつては寝台特急「はくつる」などで使われていた車両で、寝台を座席に戻した状態で普通列車として走らせているのだが、ボックスシートながらやはり往年の特急の座席で、すわり心地は抜群だった。

富山では乗り継ぎに3時間ほど時間があるので、富山地方鉄道の路面電車に乗ることにする。

 

 柿崎駅で特急の通過待ち。

 

富山の繁華街は駅から離れた西町電停付近であるが、こういう場合電車があるとヨソ者には大変ありがたい。どこに連れて行かれるかわからないバスより、多少遅くても、路線がはっきりとわかるし、4〜5分間隔で走っている電車のほうが便利である。

 

 電車後方の運転台から。

 

 西町電停のにぎわい。

 

 重厚な建物は大和百貨店。

 


 

● 富山からムーンライト九州まで

 富山14:25(普通)→16:37福井17:28(普通)→19:31長浜19:43(新快速)→20:50京都21:33【ムーンライト九州】 車中泊

 

福井駅。

 

再び富山駅に戻り、今度は福井行に乗る。福井に着いたときは日が暮れかかっていた。福井にも路面電車があり駅前には電停もある。いずれ乗りにこようと思う。乗り継ぎ時間に立ち食いそばで天ぷらそばをすすってから、長浜行きに乗る。すでに日は暮れて真っ暗だ。長浜で新快速に乗り換える。京都には20:50定時に到着した。

 

 14系客車の「ムーンライト九州」。京都駅。

 

今日の宿となるのは、快速「ムーンライト九州」博多行である。快速ながら全車指定で座席もリクライニングシートである。京都発車時ではまだ空席があったが、大阪でほぼ満席となった。

次ページへ→


                  2へすすむ

HOME