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ふらりと春の道東をたずねて

その1


▲北海道時刻表。

 

JTB北海道が発行している「北海道時刻表」は2008年4月号を最後に休刊になるようだ。横長の珍しいタイプで2つ折にしてポケットにでも入れることを想定していたのだろうか。

全国版と違い、あまりメジャーな時刻表ではなく売っている書店も少なかった。

 

自分もこの時刻表は使ったことはないが、なくなるというのなら記念に1冊買っておくことにした。3月15日にダイヤ改正があったがまだ時刻表は買ってなかった。

最近は駅で無料でくれる冊子の時刻表を持ち歩くことが多く、道内版時刻表自体あまり買わなくなってしまった。

 

時刻表を読むと列車に乗ってどこかに行きたくなってしまう。そんなわけで久々に金曜の夜出発の乗り継ぎプランを立てた。

 

 

● 臨時特急まりもで出発

 

ここ5〜6年間に夜行列車がバタバタと廃止になってしまった。かつては札幌から道内各方面へ夜行列車が出ていたが、函館行「ミッドナイト」が無くなり、稚内行「利尻」、網走行「オホーツク(夜行)」が無くなり、いつしか「まりも」は週末だけの臨時列車となってしまった。

よく金曜発の夜行でふらりと旅に出たものだが、それも叶わなくなってしまったなあ…

 

▲「臨時特急まりも」と表示。

▲特急「まりも」の乗車口。

 

4月最初の金曜日の夜、週末だけは走っている特急「まりも」で道東方面へ旅立つことにした。

1階コンコースのキヨスクだけはまだ営業している。ビールとつまみなどを買いこんでホームに上がる。6番線に停まっているのは苫小牧行普通列車。22:50に満員で発車していった。

 

そのあと「まりも」が入線してくる。自由席の乗車口に並んでいた数人とともに車内に入る。

春休み期間もそろそろ終わりとあって2両の自由席はがら空き。前の座席を向い合わせにして足を伸ばす。隣には旭川行最終「スーパーカムイ」が停まっている。

 

隣の「スーパーカムイ」が先に発車して行き、こちらも23:08に発車となる。

まずはビールを開け旅立ちに乾杯。夜行飲むビールと一緒によく買うのが燻製たまご。ゆで卵を燻製にしたものだが、ビールに良く合う。別につまみなどいらないのだが何もないと淋しい思いもするので買ってきた。

 

▲隣には旭川行最終「スーパーカムイ」。

▲ビールとつまみなど。

 

夜の窓ガラスに映った車内や、現れては去ってゆく街の灯かりをただ眺めていると、缶ビールの酔いも手伝って、自然といろいろなことを考えさせてくれる。こういう貴重な時間をくれる夜汽車の雰囲気はとても好きだ。

 

南千歳で2人ほど乗ってきたが車内は静か。0時少し前車内は減光される。0:08に追分を発車。いつの間にか眠りこんでいた。

 

▲減光された車内。

▲追分駅に停車。

 

 

● 4月の道東は冬景色

 

目覚めると5時過ぎ。明るくなっているが小雨模様である。札幌を発車したときは10人くらい乗っていたこの車両だが、いつの間にか車内は3人だけになっている。

 

▲早朝の白糠駅に停車。

▲新富士駅で運転停車。貨物列車が停まっていた。

 

 5:50、釧路駅1番ホームに到着する。幅広のホームにはパラパラと人が降りてくるだけで淋しい終着駅だ。

 釧路からは釧網本線の普通列車に乗り換える。地下道を通って3番線に向かう。網走行は3番線、その隣の2番線は根室行快速「はなさき」が発車を待っている。どちらも1両のみだが空いている。

5:55に根室行が先に発車して、こちらは5:58に発車となる。

 

▲終点釧路に到着した特急「まりも」号。

▲1両だけの網走行普通列車。釧路駅。

 

道東方面での普通列車の主力は、ステンレス車体に赤帯のキハ54。車内は特急の中古座席が、真ん中のボックス席に向かって集団見合いのような格好でならんでいる。真ん中のボックス席には大きなテーブルがある。

 

▲特急車両からの中古品、簡易リクライニングシート。

▲塘路駅で釧路行普通列車と交換。

▲車窓は釧路湿原。

▲一羽だけ見つけた丹頂鶴。茅沼駅停車中。

 

車窓は釧路湿原。行けども行けども不毛の原野が続く。塘路では4分停車するのでホームに降りてみる。小雨が降っていて寒い。札幌あたりではすっかり姿を消した雪はこのあたりではまだまだ残っている。

 

▲標茶駅に停車中。

▲標茶駅。正面側。

▲改札案内板。標茶駅。

▲向かい側のホームに釧路行が到着。

 

標茶では約半分の人が下車して、ここから先へ行くのは数人のみ。標茶は7分停車する。反対側のホームでは釧路行列車を待つ人がちらほら。

標茶を発車して磯分内、南弟子屈と進むにつれ、本格的に雪になってきた。一面真っ白の冬景色で、このあたりの春はまだまだ遠いようだ。

川湯温泉を過ぎて峠を越えると雪はまたみぞれになっていた。

 

▲冬景色に逆戻り。南弟子屈駅。

▲立派な上屋がホームに張出す。清里町駅。

 


その2へ続く→

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