HOME鉄道旅行記はなたび利尻で稚内へその1 その2

 

はなたび利尻で稚内へ

その2


 

 

ノシャップ岬からはバスで市内まで戻る。あとは昼まで稚内市内を散策する。

街中は看板や標識などあちこちにロシア語が併記してある。「Магазин」ならば「マガジーン」と読み、店のこと。自分はロシア語を勉強しているので、ついつい読んでしまう。

 

▲南稚内駅手前の踏切り。道路標識ではSLが走っている。

▲郊外型店舗がひしめく国道40号線。

 

自分がかつて稚内に住んでいた頃は、稚内の中心部は大分前からすっかりさびれて、南駅から西條デパートのあたりまでが新しく繁盛しているところだった。

今では、市内南側のかつて原野だったところに大型店舗が次々と出店している。町はずれだと思っていたところがすっかり様変わりしていた。

 

▲稚内市内西側の丘にある風力発電所。

▲丘の上から大沼が見える。眺めが良い

 

西側の丘には風力発電の風車が何台も立っている。ゆっくりと回っているように見えるプロペラは、近くに行くとブンブンと力強く回っている。稚内は西に日本海、東にオホーツク海をあわせ持って、風の吹き抜ける町でもある。

冬など泣きたくなるような強風が吹き荒れる稚内だが、この風も今では立派な資源になっているようだ。

 

▲丘の向こうには宗谷海峡を望み、うっすらとサハリンの島影が見える。

▲丘の上、富岡の住宅地からは利尻山が見える。

 

富岡にある「ユアーズ」というスーパーでロシア産ビールを買って再び稚内駅前まで戻る。

 


 

▲市内いろいろなところで見かけるロシア語の表記。

▲日本一辛いという「激辛カレー」。遠くから挑戦しに来る人も多いという(自分もその1人)。

 

稚内の隠れた名物(?)に激辛カレーというのがあって、日本一辛いと宣伝している。自分は実は“激辛マニア”でどんなものか一度挑戦してみたかった。それが今回の旅行目的のひとつでもあった。

 

駅近くの「ヴァンのとなり」という食堂でその激辛カレーを食べる。別に激辛の店ではないラーメンや定食もある普通の食堂である。普通のカレーライスのほかに1つだけ激辛カレーがある。そのカレーの辛さたるや、恐るべし・・・

 

激辛マニアも納得させる看板に偽りなしの激辛カレーは辛い中にも深い味わいがあって、札幌あたりであのカレーをだせばきっと激辛マニアで大繁盛するのではないかというほどのものだった。また何回でも食べたい。でも、一般人や真性激辛マニアでない人はやめておいたほうが無難である。

 

▲新しくできた稚内副港市場。

▲市場の中には昔の町並みを再現したみなとギャラリーがある。

 

▲これも昔の稚内駅を再現した。

▲再現駅舎の中に入ると改札口もある。

 

稚内副港市場というのがこれも新しくできていた。地元のお客でにぎわっている。中に入ると昔の町を再現したコーナーや、昔の稚内の写真や地図を展示したコーナーがあって面白い。

すっかりさびれてしまったイメージだった稚内旧中心部も最近は再開発されて以前とは変わってきているようだった。

 

▲市場の裏は港。

▲稚内駅。昭和期に建てられた主要駅の駅舎はこの手のデザインが多い。近く建て替えが予定されている。

 


 

稚内から帰りの列車は、特急「サロベツ」。行きの「はなたび利尻」と同じ車両である。所要時間は5:23で「スーパー宗谷」より20〜30分余計にかかる。車内販売も無い。新しい「スーパー宗谷」と比べるとかなり遜色特急だが、座席だけはリニューアルされた「サロベツ」のほうが良い。

 

▲稚内駅ホームの特急「サロベツ」。この日は1両増結の4両編成。

▲右側は「サロベツ」、左側は札幌から着いた「スーパー宗谷」。稚内駅ホーム。

 

キヨスクに駅弁が置いてあるのを発見。稚内駅から無くなった駅弁がまた復活したらしい。

 

以前は、白い帽子に白衣のおじさんが駅弁の販売をしていた。1日3回、札幌行急行列車の改札が始まると、籠を持ってホームに現れていた。

消費税ぶん値段をまけてくれたり、お茶をサービスで貰ったり、買いに行くと空の籠を前に「すいません売り切れました」と謝って、でも発車までホームに立っていたり、人情味の人だったが、残念なことに数年前に亡くなったそうだ。

前の業者「サンエイ商事」から受け継いだようで、駅弁のデザインは変わらない。

 

車内は数えるほどしか乗客はいないまま13:45、稚内を発車する。次の南稚内でこの車両にも10人ほど乗ってきたがまだ空いている。

 

▲復活した稚内の駅弁「さいほくかに飯」。

座席と窓の位置が合わないのが難点だが、前後幅もゆったりして快適。コンセントもある。

 

キヨスクで買った「さいほくかにめし」を開ける。箱のデザインやカニをかたどった容器は以前のものと変わらない。白いご飯の上に味付けのカニが載っているのも変わらない。でも味は以前の駅弁屋のおじさんが作っていた酒の風味が漂う素朴なかにめしとは別のものだった。

 

名寄、士別と過ぎても車内は空いたまま。車内販売も無いので車内は静か。

乗り物は空いていたほうが居住性は良い。しかし、あまり空いているとこの列車の行く末が気にかかる。

 

17:33に旭川に到着。ホームの前2両の自由席部分は長蛇の列。こちら指定席車にもずいぶん乗ってきて、車内は満席近くなった。

30分おきに出る「スーパーカムイ」だが、なぜか17時台だけは30分発のが無く、17:34発の「サロベツ」が代わりにその役割を担っている。

 

旭川からすっかり車内は賑やかになって19:08、終点札幌についた。

 

(おわり)

 


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